国立国会図書館WARPの新装開店
昨日の記事で取り上げた,
が本日リニューアルオープン。以下がキーワード“県立新潟女子短期大学”で検索した結果で,現時点では書誌・本文検索件数が398件で,トップは環境省から私のコンテンツにリンクされている資料となっており,確かにWARPが定期的にチェックした時点のものがすべて収録されている。
今のところ,WARPのコレクション種別は,国の機関,都道府県,合併前の市町村,法人・機構,大学,イベント,電子雑誌,その他,となっているほか,検索結果の個別表示では『当サイトの情報は、それぞれのウェブページの著作権者の許諾を得て収集し、提供しているものです』と書かれており,公的機関の情報を中心に許可を得ながら集めていることから,網羅できる情報は限定されると考えられる。つまり,例えば自前で運営されている多くの優れたサイトが排除される懸念があると言えよう。
これは,既存のInternet Archiveとは大きな違いであり,その点は一昨年の以下の記事でも理解できるだろう。
- 「インターネット・アーカイブ」代表、ブルースター・ケイル氏(43)に聞く(朝日,2004/09/22-24)
- 全人類の知識を収蔵するデジタル図書館--B・カール氏の壮大な使命(CNET Japan,2006/07/05)
Web2.0的なInternet Archiveと官制アーカイビングとの関係が,将来どうなっていくのか,興味のあるところである。
ともあれ,アカデミックな場にいる限り,Webに情報を提供していく活動が欠かせなくなっていることだけは間違いない。その意味でも時機を得て刊行される岡本さんの本は重要な存在になるだろう。