バイオ分野と県立大学
私のサイトのコンテンツの1つ,
はいろいろな大学や研究機関から見に来ていただいているのだが,最近取り上げたニュースの中で,県立大学の研究者が関与している例を2件紹介しよう。拙作サイトの関連ページへのリンクや画像も付記してみた。
- 抗がん剤インドロカルバゾールの骨組みを構築する酵素の立体構造を解明 - 放線菌がインドロカルバゾールを作り出すメカニズムの一端が明らかに -(理研,2007/07/03) ※富山県立大学・尾仲宏康 講師が参加
理研資料図2のPDBデータ2z3uから作成
- カニ殻に含有 健康効果成分 新微生物で安価抽出(福井新聞,2007/06/08) ※福井県立大学・木元久 准教授らによる
- 代表的な高分子 ※キチン(N-アセチル-D-グルコサミンの重合体;トップ画像)・キトサンを参照(拙著「動く分子事典」ではpp.229-230)
- 糖タンパク質データ集 ※例えば1zntのModel 1を参照
N-アセチル-D-グルコサミン(GlcNAc)を含むデータ例1zntのModel 1から作成
私の仕事はバーチャルあるいはその延長で一般書の執筆に特化しているが,それは裏返せばいろいろな分野に束縛なく踏み出せることでもあり,それだけに一層時代に対する嗅覚が求められると感じている側面がある(上の例ではP450や糖鎖)。
紹介した2つの研究成果を見ながら,新しい県立大学でも時代の“におい”をしっかり感じながら新潟県に新しい芽を育てていく役割の重さを見失わないで欲しいと願う。