新大学開設2か月を過ぎて

昨日から6月。4年間(48か月)のうち4.2%の時間が経過したことになる。1期生のみなさんは自分の居場所(広い意味での)はできただろうか。
個人的にはポスターやメールでメッセージを伝えてきたが,どこまで伝わったかはまだ判断できない。私が大学に入ったとき,高校の先輩が開いてくれた歓迎会で多くの友人ができ,その先輩(理学部・化学)の本棚にある専門書や小説を借りたり,自炊の手ほどきを受けたり,講義の時間以外の使い方が大事なことをそれとなく教わったことを,恩返しとして新入生に対して繰り返したいと思っているのだけれど。
先月23日にはジュンク堂書店新潟店の見学ツアーを実施したところ4名が参加してくれた*1。約100万冊を擁する贅沢な書店の店長さんから本と書店に対する考え方をご自分の学生時代のことを含めて話していただいたあと,私がよく歩くコーナーを中心に案内した。上に書いた先輩の本棚のように,「こんな本があるんだ」と知ってもらうことが大切だと思っており,これからも友人とともに足しげく通ってほしい。そして,「この本,おもしろいですよ」と教えてもらえたら最高だ。
その4人にブログの関係書籍も紹介して(コンピュータ・インターネット関係の書籍コーナーの広さは必見),ブログを始めないかと水を向けたところいい反応があったので5月28日にはブログ教室を急遽開いた。参加者はその4人を入れて5名。開始前にコンピュータ演習室の前にいた学生に声をかけたら「ブログってタレントがやっているやつ?」と言われてしまい,部屋の前に貼ってあったポスターを指さして誘ったのだが,すでに予定があると断られてしまった。大学では客引きの能力も求められるのだ(これは2年生の時の学内公開で仕込まれた)。


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1年生の間は少しのんびり学生時代を楽しんでほしいと思う一方,今という時代と社会状況を見ていると,自分の果たしていく役割をイメージした上での『早熟』を求められている面もあるように感じている。『社会を見抜こうとする態度』を身につけるべく,日々リアルの世界とバーチャルの世界(本という存在はどちらにも入るだろう)を少し背伸びをしながら動き回ってもらいたい。
    ※追記(補足):次回特別企画(?)は6月25日の2111演習室の書棚整理アルバイト募集です(定員5名程度)。ようやく山積みされたままの段ボールを開くことができます。

*1:県外からの学生が2名だったのだが,まだ大学とアパートの近くだけで街中をほとんど歩いていないことを知って驚いた。旅人としてもっと積極的に歩き回ってほしい。