海外の環境情報を学ぶ

まずは2008/12/14のエントリーの後半に記したREACH関連文書についての続き。以下の2文書をサンプルにして,専門語への対応が進んでいるWeb翻訳サービスの現状を見てみよう(先日の講義の教材でもある)。

    【英文例】

The n-octanol/water partition coefficient (Kow) is one of the key physico-chemical parameters, and it is used in numerous estimation models and algorithms for environmental partitioning, sorption, bioavailability, bioconcentration, bioaccumulation and also human toxicity and eco-toxicity. As such Kow is a critical parameter for chemical safety assessment (CSA), classification and labelling (C&L), and PBT assessment and needs to be determined with the greatest possible accuracy. Kow does not need to be determined if the substance is purely inorganic.

The n-octanol/water partition coefficient (Kow) is defined as the ratio of the equilibrium concentrations of a dissolved substance in a 2-phase system consisting of the largely immiscible solvents n-octanol and water (Section R.7.1.8). Kow is moderately temperature-dependent and typically measured at 25°C. It can be determined either by an appropriate estimation method based on the molecule’s structure or by a laboratory test. In the literature and in on-line chemical databases predicted and measured Kow values can be found for a wide range of organic substances. High-quality experimentally derived or peer-reviewed Kow values assigned as ‘recommended values’, are preferred over other determinations of Kow.


n-オクタノール/水のパーティション係数(Kow)は主要な物理化学のパラメタの1つです、そして、それは環境仕切り、収着、生物学的利用、bioconcentration、生物濃縮、人間の毒性、および生態毒性にも多数の見積りモデルとアルゴリズムで使用されます。 そういうものとして、Kowは、化学的安全査定(CSA)と、分類と(C&L)をラベルするための臨界パラメータと、PBT査定であり、最大限の正確さで断固とする必要があります。 物質が純粋に無機であるなら、Kowは断固とする必要はありません。

n-オクタノール/水のパーティション係数(Kow)は、主に混和しない溶剤n-オクタノールと水(セクションR.7.1.8)から成りながら、2位相系における、溶質の均衡濃縮の比率と定義されます。 Kowは適度に温度依存して25℃で通常測定されています。 それは分子の構造に基づく適切な見積り方法か実験室試験で決定できます。 文学と予測されて、測定されたオンライン化学データベースでは、さまざまな有機物質に関してKow値を見つけることができます。 ‘推奨値'がKowの他の決断より好まれるように割り当てられた高品質な実験的に派生したか、同輩によって見直されたKow値。


    【日本語訳】

n-オクタノール・水分配係数(Kow)は、主要な物理化学的パラメーターの一つで、環境分配や吸着、バイオアベイラビリティ、生物濃縮、生物蓄積、人体毒性及び生態毒性のための推計モデル・アルゴリズムの多くで利用される。Kowは化学物質安全性評価(CSA)、分類・表示(C&L)及びPBT評価の重要なパラメーターであり、もっとも可能性の高い正確性で決定される必要がある。物質が純粋は無機物である場合には、Kowを決定する必要はない。

n-オクタノール・水分配係数(Kow)は、大部分が非混和性溶剤であるn-オクタノールと自らなる2段階システムでの溶解物質の均衡濃度率として定義される(R.7.1.8項目)。Kowは中程度に温度依存的であり、典型的には摂氏25度で計測される。分子構造に基づく適切な推計手法、又は実験室試験のいずれかによって、決定することができる。文献中又はオンライン化学物質データベース中では、Kow値の予測値・計測値は様々な有機物質に対するものが見受けられる。質の高い実験から得られたKow値又は専門家レビュー済みKow値は、「推薦値」とされるが、他のKow決定よりも望ましい。


以上であるがいかがであろう。なお,n-オクタノール・水分配係数(Kow)ややはり同文書で重要な(定量的)構造活性相関 (Q)SARについては拙作ページで詳しく知ることができるのでご参照いただきたい。


参考図:本研究室作成の有機概念図計算用Excelシートオクタノール・水分配係数(Ko,log P)推算可能!

次に,別ブログ記事(2008/12/28)で引用した,

からリンクされている原報ページはフランス語。こちらはGoogle翻訳で訳すと以下のようになる。


Googleによる原報和訳

いろいろな言語で書かれている情報を集めたり参照したりするにはWeb翻訳が能率的な役割を果たすだろう。大事なのはその内容をしっかり理解することである。本学入学者には環境分野についてもしっかり学んできてほしい。