水俣病調査の動きと新しい「環境と人間のふれあい館」サイト
回り番で今年は町内会の班長をしているのだが,先日回覧板で各戸に配布されることになったのが『水俣病総合対策についてのお知らせ』というビラ。
※水俣病総合対策医療事業関連を含む申請書様式ダウンロードサービス(新潟県)
※参考:水俣病対策の保険手帳再開(政府広報オンライン)
未認定患者救済策が進まない中で,取りあえずは健康手帳の申請を要請するものだが,新潟県のサイトには上記のような申請書関連のページはあるものの「水俣病総合対策」についての独立したページは見当たらない。
ただし,以下のサイトがリニューアルされたことがアナウンスされている。
これは,半年前に出ていた,
- 「環境と人間のふれあい館ホームページ」作成に係る企画コンペの実施について(新潟県,2006/06/27)
のコンペによって新しい作成者が決まってリニューアルされたものだろうが,新潟県のサイト内ではないため,以前のものとURLが変更になっていて,将来また委託業者が代わると再度のURL変更につながるので,何とか固定URLになるよう望みたい。
ところで,水俣病については最近になって以下のような動きが出て,また被害者の間で混乱を起こしてしまっている。是非多くの方に今後の成り行きを注目してもらいたい。
- 水俣病で新たな調査実施へ(熊本日日,2006/12/07)
- 未認定患者の症状調査へ 被害者団体、学識者ら(熊本日日,2006/12/08)
- 水俣病未認定患者調査 年度内決着なく落胆 国姿勢に疑念も/鹿児島・熊本被害者団体(南日本新聞,2006/12/07)
- 水俣病未認定患者の実態調査へ 与党PT、救済策先送り(朝日,2006/12/07)
- 水俣病:来年度、未認定1万人調査 与党PT、現状を把握(毎日,2006/12/07)
- 来年4月の調査開始目指す 水俣病未認定で環境相(東京新聞,2006/12/08)
- <解説>被害全容解明遠く “第二の政治決着”へ下準備(熊本日日,2006/12/08)
- 水俣病調査「解決への一歩」 県が期待(熊本日日,2006/12/09)
行政による調査自体,水俣病発生時にきちんとやっていなかったことが大きな問題とされており,遅きに失したという感は否めない。被害者サイドに立った対応を重ねて求めたい。
調査という意味では,医療関係者による努力によるものが多々見られるが,最近出版された以下の本も,当時献身的で重要な調査が行われていたことを教えてくれる。調査に応じた母親たちの思いがひしひしと伝わってくる。