大学の運営を厳格に(上から言われてやるのでは遅い)

昨日の今日でこんなニュース。

ちょうど昨日買って昨夜読み終えた,

と共通する部分が多い(金子さんが中教審の委員でもあるし)。これまでは学生からの評価が重視されていたが,これは大学側・教員側からの教育に対するスタイルやそれに相応しいシステムを提示した上での話だろう。
同書p.120の『知識の爆発・知識社会化・グローバル化』の中で,社会に出ていく学生に対して何を伝授し,何をともに学ぶのか,ということが厳しく問われている。
我田引水のなるが,p.175の図表6-2の『双方向性』,『授業ウェブサイト』や『学習ポートフォリオ』についてはすでに数年前から個人的に取り組んでいる。

なお,上記「まずはここから!!」の中では,

へのリンクを張っているが,

が掲載されており,最近はSFCでも「ライティング技法ワークショップ」ほか2講座を担当しているとか。自分が何を考えていて,それをどう表現すればいいのかは上記ページを読めば十分とさえ思う。いつも参考にさせてもらっているブログでも高く評価されている。

この点は金子さんの本では例えばp.140の『論理系・伝達系・意欲系の基礎能力』と繋がっているだろう。さらに同p.187の『財政的基盤』についても冒頭のニュースで考慮されているように思われる。
大学というシステムが持っているべき「先を見通す力」が変化の激しい時代に一層重要になっていることなのだと思う。そしてそこにはコスト意識が欠かせなくなっている。