先日の論文HTML版と研究コスト
書き込みが遅れたが，2008/02/27に書いた投稿論文のJ-STAGE早期公開版は，2008/03/03になって学会サーバにHTML版も掲載されている。今回は電子付録2点も公開されたので，以下にそのうちの一方を示す。Web時代ならではの付録ということでご覧いただければありがたい*1。
Electronic supplement 2
同学会は当初から会員以外にも論文を無料公開してきているという実績があり，J-STAGEを利用することになって以降もそのスタンスは変わらず，HTML版の公開の意味については，学会誌編集ご担当の先生からの連絡メールには“google等での全文検索を容易にする事を主目的”と記されており，やはりWeb2.0時代の研究成果の発信という点で貴重な経験をさせてもらっている。
振り返れば，PCやネットを使った仕事はほとんど独学である上に経費もほとんど私費で賄ってきた。これも極めて刺激的な時代に遭遇したお陰と思っており，いろいろなことを教えてくれたネットとそのアクティブな住人たちに深く感謝する次第である。もし新大学ができたら，学生にも新しいものにどんどんチャレンジする気概を持ってほしいと期待している。
パソコンと分子表現の変遷（「生活環境化学の部屋」サイト運営者の個人的履歴）
ところで研究論文にかかるコストについては，
という記事もあったが，私の仕事も過去の分を全部合わせれば（上記PCや学会出張，書籍代など）その半分くらいは個人で投資しているかも知れないとふと計算したりしている。
*1:それにしてもこんな動画をいつの間にか作れるようになっていた自分という存在がおもしろい。先日も別件で頼まれて分子アニメを何点か作成したばかりなのでそれはまた後日報告。
