「もやしもん」から科学コミュニケーションと「農」を考える

2008/04/14に,

を紹介したが,多くの雑誌やテレビ番組で食糧危機が大きく取り上げられている。
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2008年 5/21号 [雑誌]
中央公論 2008年 06月号 [雑誌]

そんな折に,

に書いたように,農大を舞台にしたマンガ,

が話題になっている。このマンガを読んで農学部に進んだ人も少なくないようだが*1,著者自身は高卒で学生生活の経験はないというのだから驚く。朝日新聞「ひと」欄には『戦争体験がなくても戦争マンガは書ける。自分が行ってみたい大学を描いただけ』とのコメントが載っている。
菌の世界を生き生きと描いている作品だが,大学という場にいなくてもサイエンスの世界のことを伝えてくれるという意味では2008/04/29に記した佐藤さんと通じるところがあり,今という時代には優れたコンテンツを発信してくれるフリーの科学コミュニケーター(科学技術コミュニケーター,サイエンスコミュニケーター)*2が多数いることは肝に銘じておく必要がある。
本研究室の前で「もやしもん」関連の展示をしたところ,いつも以上に学生の反応は大きく,現在1巻と写真右下の本は貸し出している。


それにしてもコンテンツの力はすごい。

*1:このことは今後の新潟県の産業構造を考えていく意味でも貴重なヒントを示している。

*2:これについては,上記別ブログ記事に記したように,以下のような情報収集場所を立ち上げたところ活況を呈しているので是非ご利用いただきたい。


科学コミュニケーション