GISとGoogleのマップから,そして間断なく“見える化”すべきこと

今朝の朝日科学欄に以下のニュース。

  • 新潟県作製の電子地図に国際賞(朝日,2008/07/21)

アメリカのGISソフトウェア会社ESRIが出している賞で,該当の地図の詳細は県のページにも出ており,複数の機関が作成に関わった。

地図と言えば,2008/07/09にも書いたように私の場合はGoogleマップGISとの連携も試みられている)であるが,たまたま昨日以下のようなコンテンツを作成し,中越沖地震情報へのリンクも掲載したばかりである。Googleで検索できるので誰にでも見つけやすいというメリットがあるだろう。


大きな地図で見る(新潟県中越沖地震関連情報第2部)
※詳細は新潟県中越沖地震関連情報参照

Googleマイマップのようなネットユーザーの誰でもが情報発信に使えるWeb2.0ツールの活用は重要で,地域情報に関しては住民の総力が問われているといってもよいだろう。最近は無料登録写真やWikipedia記事(これも誰もが作成できる)も併記されるので,その傾向は一層強まっている。試みに「新潟県」で検索すると以下のような現状である。

Googleマイマップ検索“新潟県”
の画像例(写真も表示)

ここに地域情報サービスや観光情報が多数掲載されるようになれば新潟県へのアクセスも増えると考えるのだがいかがなものだろう。
ここで話は変わって,冒頭の朝日新聞には以下の記事も。2008/07/02のエントリーとも若干関係している。

宣言の中には『大学の責任』もあげられており,国内の大学もその例外となることは許されないだろう。そのことは先日読んだ以下の特集の中でも何カ所かで語られている(例えば,木内 孝「市民が、学生が目覚めなくちゃ!」など)。
世界 2008年 08月号 [雑誌]


2008/07/12に入手した本(個人蔵書)

ここで,ウェブという場で洞爺湖サミットについてどのような情報発信がなされたのか,ほぼ会期前後の情報が出揃った現時点で以下のようなGoogle検索を実施してみた(検索件数は2008/07/21,13:30頃の時点)。

以上はac.jp(大学)からの情報発信だが,誰もが書けるブログ等では以下のような状況である。


過去30日間に書かれた、"洞爺湖サミット"を含む日本語のブログ記事
テクノラティ グラフ: キーワード「
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kizasi.jpによる“洞爺湖サミット”検索結果(2008/07/21)

発言すべき時に発言しないというのは大きな損失だと考えているし,大きな問題を多数抱えている今という時代において,そのことは責任放棄にもつながりかねない。県民の声にも耳を傾けながら,時間をかけて議論すべきことは山積しているのだ。