佐藤優さんのコラムに見る高校世界史教科書の位置付け

気になることがあって(さて,なんでしょう…)本ブログのデザインを変えてみました。もう少し早く模様替えすべきだったと反省しています。
さて,相変わらずブログトップからもリンクしている本間ラボへのパスポートで強調している高校からのつながりの重要性,今回は社会分野。
ちょうど以下の雑誌に,最近その発言や多くの新著が一層注目されている佐藤優さんによる高校世界史教科書を取り上げたコラムが載っている。
週刊 東洋経済 2009年 1/31号 [雑誌] 週刊 東洋経済 2009年 2/7号 [雑誌]


後者の最初には,早稲田大学の講義で,ウェストファリア条約,広島への原爆投下,真珠湾奇襲,ソ連崩壊などの年号を問う小テストをしたことが書いてあり,そこから高校で学んだはずの世界史の知識でオバマ大統領の政策を分析して見せるという鮮やかな手腕である。
世界史と言えば,本ブログでは2006/03/09(3年前!)の記事で世界史の参考書に書かれている大学の歴史や科学技術の負の側面について述べている。また,現専攻での2005年のオープンキャンパスでも,新大学の学部学科と特にそこにおける私の守備範囲をすでに予測したような説明をしたことを示す資料が残っている(それは学科が変わらなくても必要な領域と考えていた証しでもあるし,学びにおける積み重ねの重要性を補強することにもなるのだけれど)。

繰り返しになるが,社会や理科,そして他の科目にしろ,高校の教科書に書かれている事項の意味を,試験勉強という視点から離れて眺め直してみることが必要だろう。そして書店に寄ったらいろいろな雑誌に気配りしてほしい。