誇れる大学ができるようにご協力を!

現地報告。今日の教授会で,4大化の担当課である文書学事課のスタッフが構想案について説明。案をたたき台にして,県議会の意向や募集中のパブリックコメントを勘案して調整するとのこと。是非いい大学ができるように,県宛てににご意見をお寄せいただくようお願いする次第です。
教職免許については,具体的カリキュラムを考えるために現職教員に提出を求めている履歴・業績も参考に,可能なものには対応するようでまだ不透明の状況だが考えてはいる様子。こういう時に各人の履歴がネットの出ているとこちらでも可能な教科等について調べようがあるのだけれど。
説明の冒頭に,県内の他大学からはマスコミに度々登場するのに県立新潟女子短期大学からはあまりないということで,4大になるならやはり全国に通用する“顔”が必要ということだろう。現段階の学部学科構成案を見ても,どうしても何人かの新採用が必要となるであろうから,そちらに期待する面も大きいのかも知れない。どのような方に来ていただく(来てもらえる)のか,正念場と言えよう。
会議で話を聞きながら考えていたことは,先週から始まったNHK教育TVの新番組。

いくつかのリゾート施設や旅館を立て直してきた発想は,“答は中にある”ということではないかと感じた。短大にもその力が活かされることを願う。
「脳」整理法 (ちくま新書)
なお,上で参考にあげた茂木さんの本はいつも刺激的で新しい発想を与えられるが(右の本は大学教育というものを考える上でも示唆に富んでいる),ブログでも楽しませてもらっている。

アカデミズムと“拝金主義”

上で茂木健一郎さんのことを書いたが,先週の講義で以下の記事の話をした。

    アカデミズムの危機に戻ろう。社会が拝金主義で塗り込められる気配を感じて,せめてキャンパスにいる間くらいは学究に浸りたいと願う学生はむしろ増えている。
昨夜来,ライブドア本社家宅捜査のニュースでブログ界も賑わっているが(別ブログ記事参照),新しい大学を創るにあたっても,どのような理念に立脚するかをきちんと議論することが,結局は上記のような学生のニーズに応えることになるのだろう。
たまたま,上の記事に並べて,

という小学生がネット株取引をしたり株主になったりしている話題を示したのだが,2つの記事を読み比べて学生はどう受け取ったことだろうか。

    ※蛇足:上掲の茂木さんの記事の中に,ケンブリッジでは穴の開いたセーターを着ていると偉い学者だと思われるという話も出てくるのだが,年々着るものに無頓着になって昨年末には2枚のセーターの肘に穴が開いているのに気付いたばかり。日本では通用しないのだろうな。