今朝の朝日新聞新潟版に県立大構想の記事

nicol052006-01-07

が載っていた。
一昨日書いた県の資料,

で参照できる『新潟県立大学(仮称)基本構想(案)』から,以下のキーワードをピックアップして紹介している。

  • 国際政策学部 国際政策学科
    • 国際コミュニケーションコース …東アジア地域の研究に力点
    • 地域構想コース …地域産業や地域経済を研究
  • 人間生活科学部
    • 人間科学科 …中山間地のコミュニティーを中心に研究
    • 幼児教育学科 …子育て支援の課題などを研究
    • 食品栄養学科 …食品産業の発展を視野に入れて研究

構想案の文中から抜き書きしただけなのか,県の関係者に取材した上でのことなのかわからないが,記事の読者にはかなり限定した印象を与えると思うので,是非県の原文の方をお読みいただきたい。
県の案については,何れにも関心があるがこのブログで少しずつコメントをつけていきたいと思っている。例えば新潟という地で『国際政策』という分野を扱っていく難しさを感じるものの“アジア”ということでは,以前自分のブログに以下のような記事を書いたこともある。

また,人間生活科学部は共学になるという認識が低いように感じられる上に,全般的にお金を生み出すというより費やす分野が多い印象で(食品栄養学科には食品産業のことが出ているが),公立という立場でそのような領域を扱っていくのは重要としても,最近の大学ではベンチャーなど起業も視野に入れていることを考えると“実働部隊”が手薄な印象がある。これは国際政策学科の“分析”的なスタンスについても感じられる(“評論”だけでは飯が食えない)。2005/12/15の中で書いた北陸新幹線2010年問題も視野に入れ,50年後・100年後の日本と新潟というものを想像した上で,県を支える新しい産業を生み出していく先駆的で具体的な基礎研究を始める場が必要なのではないだろうか。卒業生の進路ということを考えても,上越新幹線と高速道という太い血管があっても,その血液の流れを太くする大きな臓器がなくては話にならないといつも考えている。そのこともあって,数年前からいろいろな学会に顔を出して社会の風に当たるようにしているのだけれど。