「へんな大学」のつくり方

このタイトルでピンと来た方はネットにかなり詳しいと言っていいだろう。
このブログも,私の別ブログも「はてなダイアリー」を利用しているが,その「はてな」の社長である近藤さんが新刊を出した。
「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

はてな」は以下の別ブログ記事に書いたように,極めてユニークな会社として知られている。

ここに記したように,ビジネス書として新しい大学をつくっていく上でのヒントもたくさん盛り込まれている。
会議の進め方や懸案事項の扱い(例えば有名な“あしか”システム),ネットによる情報共有(p.30〜『社内で情報を共有する仕組み』;場合によっては「はてな」利用者も巻き込んで)と情報発信等々である。p.71には『まっとうな意見が通る組織に』ともある。p.67『ブログで人材採用』はブログ入試のヒントにもなる。
また上の記事には本ブログを継続する上でも励まされたことなども書いたが,p.89には「はてなダイアリー」サービスを不完全な状態で始め,利用者からの批判を受けながら修正作業を進めていく課程で以下のようなことがあったと記されている。

    こうした作業を何度か繰り返して数日が経った頃,脆弱性を指摘してくれるユーザーからの声に変化が表れました。これまで批判的な意見ばかりだった中から,「もう少しです」とか「きっと,はてなならすぐに直せます」という前向きな意見が混じるようになったのです。
私たちも新しい大学も“ユーザー”である県民や県外の方々に,情報をきちんと出していけば多くの応援が寄せられるだろうし,このブログもその歩みへのちっぽけな一歩になればと思う。「はてな」に負けないユニークな「へんな大学」ができることを願いつつ。