テレビでも注目されている大学の未来

2006/03/02に,地元のローカル番組で「県立4年制大学構想」が取り上げられたことを紹介したが,2006/03/14にも別の局で扱われたことを,2006/02/23の記事にコメントをくれた県内の学生さんがブログに詳しく書いてくれていた。

県立新潟女子短期大学を4年制化することについて反対と賛成があることが放映されたことを述べた上で,

    若い人々の流出を防ぎ、地域のことを真剣に考え、新潟の発展を担う人材を育てるために、新潟県立大学が一翼を担えればいいと思いました。
と期待してくれていることに感謝すると同時にますます責任を感じている。同記事にあるように,まずは県議会で承認されることが前提ではあるが,学内でも上のブログ記事に負けない議論をしておく必要があるし,時機はすでに失しているとしてもそれを多くの発信元から県内外に示していくことも欠かせない事項である。
今ほど,たまたま昨夜録画しておいた番組,

で法人化された国立大学の問題が浮き彫りにされたのを見て,共学にした上で4年間学生を育てる(あるいはともに学んでいく)場を今という時代に創生して行くことの困難さを再認識したところである。短大の中でも外でも議論をいくらしてもし足りないという状況で,怖いのは議論の停滞である。
なお,今以下の本を読んでいて,例えば小中高と大学との繋がりを考える上でもいろいろなヒントを与えられているが,詳しくは後日。
日本を滅ぼす教育論議 (講談社現代新書)

    ※追記(2006/03/19):いつも参考にさせてもらっているブログ「5号館のつぶやき」に,上記NHKの番組についてのコメントが書いてあった。一部を引用させていただく。

      そもそも大学で行われている学問・研究と教育を、誰が必要としているのかあるいは必要としていないのかという議論をしなければ、結論など出るはずもありません。そして、必要なものが絞り込まれた時に初めて、そのコストを誰が払うのかという話ができると思います。
    番組でもある大学のコストの8割が人件費という話があった。県立大学構想案にも新大学の年間運営費(概算)が約11億円とあるが,大学以外の学校と同様やはり人件費が大部分を占めるだろう。その多くが税金で賄われることの重さを感じながら当事者として“議論”しなければならない。