ARG岡本さんの「これからホームページをつくる研究者のために」への期待

今朝届いたメールマガジン最新号から。

発行人の岡本さんは,「これからホームページをつくる研究者のために」という本を近々刊行されるとのことで本当に楽しみにしているのだが,今回は以下のコラムを公開してくださった。

『いまなぜ研究者の個人ホームページなのか』,『研究者が専門知識を競うように公開する時代』,『ブログ,SNSCGM ─ Webの新動向』,『機関リボジトリの限界』,『個人ホームページの可能性』,『「なに」を伝える手引きとして』という,時機を得た節構成になっており,私自身が現在模索している問題ともオーバーラップしていて教えられることが多い。
なお,リボジトリについては,たまたまGWの谷間に某学会でお世話になっている関東にある大学の先生がふらりと研究室を訪ねてくれた時,たたまたま図書館の仕事を担当しているとのことでその話題も出たばかりである。私の方が会議や講義を控えていてあまりゆっくり話もできなかったがARGで情報を入手していることもお伝えした。その他,北大のHUSCAP2005/12/19に記事),秋の学会会場,Windows VistaActiveXJavaAjax,MOLDA,Winmoster,Jmolなど,雑多な情報交換ができたのが収穫だった。
その関連で,ARG 241号(2-1)には以下の対談が掲載されているのも興味を引く。

RSSについては,別ブログ(2006/04/22)で紹介した,以下の書籍でもかなりのページが割かれており,新しい大学の情報発信を考える上でも重要なキーワードと考えている。
Web2.0への道 (Impress Mook)

そして最後に。岡本さんのARGブログ版の記事,

にも書かれている一文(少し長いが無断で引用させていただく)に,私がこのブログを開設した意味を代弁してもらったような思いでいる。新大学のためにも引き続き学外からばかりでなく学内からの積極的な参加・反応を期待したい。

    こうやってならべてみると、大まかにいって、受験生を対象に大学の様子を伝えるブログと受験生を含めつつ、関係者全員に向けて発信するブログと2種類あることがわかる。 それぞれ、それなりの効果を挙げてはいるのだろう。だが、物足りなさが残る。複数の教員が同じシステム上でブログを書くという特性を生かしていないためだ。教員同士が相互に言及しあうブログへの発展させることはできないだろうか。
    たとえば、だれかを発題者にして、同じテーマについて複数の教員がブログを書くというのはどうだろう。発題者のブログに対して、他の教員が一斉にトラックバックするというイメージだ。
    あるいは、リレー形式で発題者のブログに対して、まず別の教員(仮に教員Aとする)がブログを書いてトラックバックする、次にまた別の教員(仮に教員Bとする)が教員Aのブログに言及しながら自分のブログを書いて教員Aのブログにトラックバックする、その次に教員Cが……という流れである。読者はトラックバックによってつながる様々な教員のブログをたどりながら、リレー形式で続いていく思考の流れを追体験できるはずだ。
    受験生向けにせよ、在学生向けにせよ、あるいは広く一般社会向けにせよ、大学が有する最高の財産である教員の知性をまたとない形で発揮できるのではないだろうか。
    ぜひ、どこかの大学で実現していただけないものだろうか。そういう教員ブログを私自身が一番読んでみたいのだ。