公立はこだて未来大のことなど

昨日の朝日新聞「就職力」欄(全国の大学の就職指導状況などを紹介するシリーズ)は,

  • 公立はこだて未来大 システム情報科学部/IT強み 上がる知名度/研究、観光振興に貢献

“北海道函館市と,隣の北斗市七飯町からなる函館圏公立大学広域連合が設置主体となって00年4月開学”とある。記事は大学が地域で果たすべき役割や本学が4大化した時の全国区化を考える上で少なからぬヒントを与えてくれている。
昨年の学会出張のうち,日本コンピュータ化学会年会2006秋季年会*1北海道教育大学函館校で開かれたが,運営に当たっては,はこだて未来大と函館高専も協力したことが懇親会で紹介されたことを思い出す。このブログでも地域の大学が協力し合う必要性に度々言及しているが,小さな積み重ねが大事だと改めて思う*2
また,昨年11月にお台場で開催されたサイエンスアゴラ2006*3では,はこだて未来大の美馬のゆり先生がプログラム委員会に入っていて,開会基調講演のメンバーになっていた。


美馬先生は,

のゲストコメンテーターの1人であるほか,現在日本科学未来館の副館長も務めている。

新潟よりも東京から遠い函館という地での様々な試みを見るにつけ,地元だけでなく県外とも強力な接点をもてる4年生大学というものを考えるにあたり,新しい時代を切り開いていく分野をきちんと新潟に根付かせる活発な議論が欠かせないのは火を見るよりも明らかだろう。