経済産業省の「技術戦略マップ2007」

2007/04/09にサイエンスマップ2004の紹介をしたが,これを知った同じ情報源,

から今日は,

が公表されたという情報。938頁の大部で,新しい県立大学の位置付けをどう考えるにしろ,見ておかなければならない分析・指標の1つだろう。


全体を概観するイラスト(pp.12-16)

    【目次】
      1.はじめに 〜技術戦略マップについて〜 ・・・・・・・1
      2.分野別の技術戦略マップ
      2−1.情報通信分野
      半導体、ストレージ・メモリ、コンピュータ、ネットワーク、
      ユーザビリティ(ディスプレイ等)、ソフトウェア)・・17
      2−2.ライフサイエンス分野
      創薬・診断、診断・治療器機、再生医療、がん対策等に資す
      る技術) ・・・・・・・・・・・・・・・・・80
      2−3.環境・エネルギー分野
      ・CO2固定化・有効利用 ・・・・・・・・・・・・122
      ・脱フロン対策 ・・・・・・・・・・・・・135
      ・化学物質総合評価管理 ・・・・・・・・・・・・・145
      ・3R ・・・・・・・・・・・・・167
      ・エネルギー ・・・・・・・・・・・・・189
      2−4. ナノテクノロジー・材料分野
      ・ナノテク ・・・・・・・・・・・・・・・・469
      ・部材 ・・・・・・・・・・・・・・・・609
      2−5.ものづくり分野
      ・ロボット ・・・・・・・・・・・・・・・・667
      ・航空機 ・・・・・・・・・・・・・・・・683
      ・宇宙 ・・・・・・・・・・・・・・・・693
      ・MEMS ・・・・・・・・・・・・・・・・749
      ・グリーンバイオ ・・・・・・・・・・・・・・・・770
      超電導技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・794
      ・人間生活技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・822
      ・ファイバー ・・・・・・・・・・・・・・・・853
      3.テクノロジー・ロードマッピングを方法論として活用した異分野
      技術融合促進のためのディスカッションマニュアル(Ver.1.0)
      C−Plan(Convergence−Plan) ・・883
      4.おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・911
      5.研究開発小委員会委員名簿、タスクフォース・ワーキンググルー
      プのメンバーリスト ・・・・・・・・・・・・・・・・・913
「環境・エネルギー分野」が多くのページを占めているのが極めて特徴的である。
また,「人間生活技術」(p.822〜)の参考資料(p.842〜)の,
    『社会環境の変化』(9項目)
      −人口構成の変化−(人口の3割が高齢世代に)
      −出生数と合計特殊出生率−(加速する少子化
      労働力人口の変化−(団塊世代の定年、人財と労働のミスマッチ)
      −世帯数の変化−(世帯の4割が高齢者世帯に)
      健康寿命− (生き生きとした暮らしの享受)
      −体力の変化−(若年層の体力の低下)
      −事故とその原因−(ヒューマンエラーが事故を引き起こす)
      −自動車運転免許保有者の変化−(高齢者ドライバーの増加)
      地球温暖化への対応−(住宅・オフィスにおいての省エネが必須)
や『ライフスタイルの変遷』(p.855)など基本的な資料が簡潔なデータとともに載っているのも有用な点である。