最近買った本から(AERA臨時増刊2007/08/01号など)

昨夜外出した帰りにジュンク堂新潟店に寄って買った本から。


写真右上の,

には,“あなたが食べている物の全「正体」”,“妊婦はマグロに注意”,“化学物質を食べると病気になる”など盛り沢山の記事があり*1,480円はお買い得。早速教員をしている卒業生や教職をとっている学生(生活科学,食物栄養,英文)に携帯メールで推薦した*2。休日や長期休暇中でも推薦番組などを携帯で連絡ができるのがネット時代のメリットである。
公害の歴史を経て日本の環境はきれいになってきていると言われるが,水俣病など多くの問題はまだ未解決であるし,開発途上国では同等かそれ以上の悲惨な状況であるし,今年になって新潟県で初めて光化学スモッグ被害が発生するなど,上掲書の食の問題を含めて,環境問題のグローバル化・多様化・深刻化は極めて大きな問題である。
別ブログ記事,

でもエネルギー問題や温暖化問題に言及したが,大多数の人々が一向に解決に向けた行動を起こさないのが不思議でならない。また,それらの問題を正しく捉えて行動に移すには科学の基本的な素養が必要なのだけれど,今の短大には残念ながらそのことを全学的に議論する機運がないように見える。自分のWebサイトで情報発信したり,以下のように全学向け掲示板にポスターやパンフレットを掲示するなどして現在の問題を知ってもらうというのが関の山という情況である。


公的機関が出しているポスターや自作ポスターで注意喚起
※2007/07/27時点では右半分がサイエンスカフェ情報で,他は地震感染症・省エネ関連,学会案内等

それらのことを入学以前に認識してもらうには,街中でサイエンスに接する機会を増やして多くの人に身近なものにしてもらう必要があると考えたのも「サイエンスカフェにいがた」を始めるきっかけの一つなのである。
なお,冒頭の本の写真のうち,
学問の扉──東京大学は挑戦する

は,先日某新聞社に「サイエンスカフェにいがた」の記事掲載を依頼してジュンク堂新潟店で店長のSさんと一緒に取材を受けた際*4,思いついて買って説明に用いたもので『ことばの学』,『社会の学』,『生命の学』,『自然の学』の4章になっているところがちょうどよかった。自然科学だけでなく幅広い分野の最新の話題を提供する責務が大学にはあるのだと常に考えている。そして,東京大学でも宣伝を盛んにしていることをきちんと知っておく必要があろう。

*1:自作サイト内の水俣病化学物質過敏症情報など関係するページにも掲載。

*2:「食」の問題なのでそれ以外の学生にも読んで欲しいのだけれど…。

*3:例によって情報発信・情報公開の重要性にも言及。

*4:「本を読む楽しさ」を知ってもらうのもカフェの目的ということで同席いただいた。