継続と蓄積こそ:環境問題を例に

今日の新聞各紙には2つの環境問題について「新潟県」の名前が出ていた。
1つは新潟水俣病本間の該当コンテンツも参照)。

この条例案については2008/08/31に記したシンポジウムでも被害者や支援団体を交えて幅広い議論がなされた。

水俣病についてはいろいろな場に出る度に新しい視点や未解決の問題を教えられ,勉強を継続する必要性を感じさせられるし,それを社会にどう伝えていくか悩まされる。
そしてもう1つは埋設農薬の問題。

    “94カ所と埋設場所が最多だった新潟県は、05年度から計約6億円を投じて処理を進めたが、88カ所が未処理で、うち74カ所は計画すらない。(以下略)”
この問題は2001年の発覚当時からWebページで情報を発信しており,多大な経費がかかる上にまかり間違えば水俣病と同じような重大な影響を及ぼすと案じていたのだが,処理が適切に進められていなかったことに愕然とする。


上記ページ掲載のグラフ(埋設総量で新潟県が第2位)

新大学で環境問題を語るとしたら,地球規模から新潟県あるいはそれよりローカルという足もとの問題までしっかり認識してもらう必要があり,それはこれまでも講義で話してきたことがものを言うだろう。
環境分野以外も含め,私が担当する予定の科目と現在の担当科目の内容との関係については以下のページをご参照いただきたい。これも個人的オープンカレッジの一環である。