北大のハスカップ

nicol052005-12-19

というサイトをご存知だろうか。岡本 真さんという方がWeb上のアカデミック関連情報を集めてメルマガで教えてくれる著名な老舗的存在である。
最近の号に,大学の全学的な情報発信という意味で極めて意欲的な試みを紹介する以下のような解説が掲載された。

北大で試験公開している,

を立ち上げた経緯が詳しく書かれていてとても参考になる。愛称を北海道名産のハスカップ(HUSCAP: Hokkaido University collection of scholarly and academic papers)に引っ掛けているところが洒落ている。
著者の鈴木さんは北海道大学附属図書館の所属で,システムの立ち上げや運営に携わっている立場でオープンアクセス(OA)やシリアルクライシス(雑誌危機)など重要なキーワードを駆使し,国内外の状況やGoogle検索なども関係させて論じて,先駆的な取り組みの位置付けがよくわかる。
ARG発行人の岡本さんのブログにはすでに以下のように紹介されていたので注目していたものであるが,今回の解説でそのシステムの重要性を再認識させられた。

なお,HUSCAPのトップページで農学研究科をクリックすると,生物資源生産学専攻の中の教育資料(基礎有機化学)として,昔からネットでお世話になっている川端 潤先生の,

へのリンクが表示されるのがとてもうれしい。これまでご苦労して作成されてきたコンテンツがこういう形で紹介されるのも時代の流れといえるだろう。なお,同サイトは大学のサーバでなく,無料のWebページサービスを利用していることも付記しておきたい。
さて,私たちの短大・大学はどのようなものを社会に呈示していけるだろうか。