ガクシキケイケンシャと“ac.jp”

今日の午前中は「聖籠町ごみ減量化推進協議会」に出席。大学という場にいるとガクシキケイケンシャということで,県や市町村の会議などに声を掛けられることがあり,私の場合は『環境』分野で参加することが多い。今は「佐渡市環境審議会」に出ているほか,過去には「新潟県ごみ減量化等協議会」で勉強させてもらったこともある。現場の資料を参照できることはメリットが大きい一方,こちらもそれなりに情報を仕入れておかなければならず責任は小さくない。今はWebで最新情報がかなり入手できるものの逆に見ておかなければならない情報量は増えるばかりであるし,文献も当然目を通しておかなければならず2006/01/08に書いたように私費での書籍費も決して減ることはない(情報はタダではないということ)。
今朝の協議会の議題の中に生ゴミ処理のこともあって,以下の資料が役立った。

各地で「堆肥化」という手法で苦労している実態と,熊本県山鹿市大分県日田市などで導入が進められている「液肥+水田+啓発事業+機構改革+NPO」というシステムの紹介。協議会に参加している国内外の情報に詳しいリサイクル施設の方が,海外でも液肥が注目されていることを紹介してくれ,助けられた思い。やはり大勢の知恵を持ち寄ることは大事なのである。
なお,エントロピー学会修士時代に統計力学の先生が見せてくれた論文がきっかけで環境に関心を持つようになった縁で知ったユニークな学会で,市民や行政の方々も多数参加している。
また,上記文献の末尾に「堆肥化」に取り組んでいる自治体のWebページが出ていたので以下に引用する。

ところで,上に書いたガクシキケイケンシャとしては通常大学人が呼ばれることが多いが,ネットの世界では大学だけが使えるドメイン名として“ac.jp”(ac は academic の略)があり,GoogleYahoo!では検索後に“site:ac.jp”を加えて検索すれば,大学関係の情報だけを絞り込むことができる。
私の場合は私費で独自ドメイン名を取得してWebサイトを運営しており,職場“ac.jp”にも一応コピーデータを置いている。自分でやっている分は職場が変わったり退職したりしてもアドレスを変更する必要がないというメリットがある一方,利用者にとっては“ac.jp”のついていたページの方が信頼がおけるという面もあるかも知れない。逆に言えば“ac.jp”というURLを背負っている責任は重いという見方もできるだろう。私のWebコンテンツにリンクしてもらう場合,リンクする側の考えもあるように感じて以下のような資料を数年前に作成したこともある。

短大が4大になればWebサイトのアドレスも変更されるだろう。それまでに短大がどれだけの資源をネットに残せるのかも重要な気もしている。
もう一つ。“ゴミ問題”については,以前今の1号館ができる前にゴミ処理などに考慮した先進的な環境配慮型校舎を提言したが実現しなかった。今は多くの大学でエコを売り物をしており目新しさはなくなっている。学会であちこちの大学に行くたびにキャンパスのゴミ箱を写真に撮っている。


東京大学駒場キャンパスのゴミ箱(新潟市のゴミの行方に掲載)