土日に東京で情報集め(「子どもの脳研究」)
あるMLで以下のワークショップ(右画像が入口の看板)の情報が入り,この土日に上京して参加したついでにあちこち歩き回ってきた。プログラムの演者・パネリストの肩書きを見てわかるとおり,いろいろな学問領域が横断的に協力することが必要なテーマである。なお,このテーマのコーディネータは2006/01/11などに書いた佐倉統さんである。
- 第2回「脳神経科学と倫理」ワークショップ「子どもをめぐる脳科学研究と関連諸領域との対話 ─乳幼児の発達研究を通して考える脳神経倫理学─」(2006/01/28・12:30-16:30,虎ノ門パストラル ホテル)
- プログラム
- 参考(主催団体):社会技術研究開発センター ※「安全安心」,「情報と社会」,「脳科学と社会」,「科学技術と人間」が研究開発領域 としてあげられている*1。
重要なプロジェクトであるためかなりの予算が投じられているのか,参加費は無料である上に,前回のワークショップのカラーPPT原稿掲載印刷物が山積みでやはり無料で配布されていた。また,以下の文部科学省の報告書の計画ともリンクしている。
ついでに,2006/01/15に書いた,新大学で望ましい資格としての教職を考えた場合,その教育課程で,
は無視できず,ここにおいても幼・保〜大学の繋がりと連携が不可欠であって,遠からず大学でも特別支援教育への対応が求められるであろうことは念頭に置いておくべきである。これについては,昨年教職をとっている学生にも聞きに行ってもらった以下の催しで教えられることが多かった。
ところで,昨日は書店(2006/01/08の記事参照)や秋葉原のヨドバシカメラなどを歩き回ったほか,科学未来館まで足を延ばして,
も見てくることができた。ここでも「科学と社会」が重要なテーマの1つであったことを述べておきたい。
さらに,一昨日の夜は,東京の大学に勤めている友人たちとの恒例の新年会で刺激的な会話を楽しむことができた*2。
今回は出張ではなく定期的な私的(?)情報収集であったが,学会でも発表の時間以外の情報交換のほうが有意義だったりすることは少なくない。やはり外に出かけることはいい充電になる。
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※追記(2006/01/31):関連ニュース
*1:会場でもらったパンフレットには,以前別ブログに水俣病のことで書いた徳島大学の山川あい子先生の採択課題も掲載されていた。
*2:特に,過疎化や里山のことなどを話していて教えてもらった“耕境”という言葉が強く印象に残った。環境問題を語るときなどに使えそうで,やはり1つの単語の持つ力は大きいと実感。