電子投稿初体験(新大学では学内で実現可能か?)

昨日別ブログに書いたように日本コンピュータ化学会が2007/01/29から実施しているJ-STAGEを利用した電子投稿システムを初めて利用させてもらったところ*1,どうにか受理されてその特典である早期公開版が表に出た*2。同システムが稼働してからずっとチャレンジしたかったのだが別の仕事でなかなかできず,ようやく体験することができたのである。

完全原稿を作成するなど電子情報活用の力量が求められ,書籍の出版と同様な状況になっていることを痛感した次第。
なお,J-STAGEに登録されて誰でも無料で読めるようになった学会誌は増えているが,電子投稿とそれにともなう早期公開が実施されている学協会はまだ限られている。


J-STAGE収録ジャーナル一覧
より今回の投稿誌
(緑のアイコンが早期公開対応を示す)

電子投稿の最大の利点は,投稿から査読を経て公開に至るに必要な時間の短縮である。今回は2007/12/17に投稿して2008/02/26に早期公開版が掲載された。作業はすべてインターネット経由で行われ,各段階での画面を記録として保存しており,以下は最初の投稿時のものである。

また,論文には文献情報が別ファイルで掲載されているが,これは海外の電子ジャーナルサイトとも連携して各論文が引用される状況を把握するためでもある。


引用文献一覧
より;が自主運営サイトのコンテンツ*3が著書

ともあれ,論文執筆の中でも現短大と設置予定の新大学との間の橋渡しをいろいろ考えなければならない。それはこれまでの短大の卒業生の業績を明確にしておく作業とも関わっているだろう。

早期公開版本文 [PDF]
p.ivの謝辞より

*1:論文ではなく学会年会要旨登録ではすでに2006年の情報化学討論会で経験済み

*2:電子投稿のメリットはサービス内容参照。

*3:2008/02/22に書いたように短大のURLでは近々アクセスできなくなる可能性がある。これはアカデミックなWebコンテンツやデータベースの所属は作者にあるのか所属機関のものなのかという一般的な問題の一例でもある。