新大学開学0周年に(Webも研究も停滞はしない)

今日で開学5日目になるが,二度と訪れないこの重要な時機に周囲もネットもあまりにも静かで気が急くばかりである。口コミ情報を集積しているkizasi.jpでも新大学の名前はほとんど話題になっていない。


kizasi.jp“新潟県立大学”検索結果
(画像は2009/04/04時点)

ここ数年,多くの著名大学では『開学○年』を大学のアピールに積極的に活用しており,開学の年というのはいわば0周年に当たるのだから,総力を挙げて取り組む必要がある。
新スタッフも増えたので,例えばこのブログでも何回か紹介しているSPYSEE*1に登録すれば過去の研究業績等を網羅して新大学の認知度を高めてもらえるので大変ありがたいと思っている。今のところ2人しか出ていないので非常にさびしい状況である。

SPYSEE『新潟県立大学』タグ

※個々人の表示でどれだけの情報が出てくるかで“見える化”の程度がわかる

なお,私の知っている方々にも今年は異動その他が多く,それぞれそのことを公表したり自作コンテンツを別サーバに移動されたりしている。例えば先ほど別ブログ,

に記した下記著名ページが移動サイト例になる。もちろん私のサイトからのリンクもすべて4月に入る前に変更作業をさせてもらっている。


データを居候させていただいた私の初期HTMLも新サイトへ!*2
に新しいご所属記載

またほぼ1年前に,

のゲストをお願いしたサイエンスライター佐藤健太郎さんは東京大学の広報担当特任教員に着任された。人気の高いWebコンテンツ・ブログ・メールマガジン発行という活動,著書,雑誌連載,テレビ出演などの実績を携えてのご着任である。


※佐藤さんのブログから拙作サイトに来てくれる方はとても多い。

同様にネット,テレビ出演(「世界一受けたい授業」など)等で幅広く活躍されている同じ東大で工学部広報室特任教員の内田麻理香さんは,在籍のまま博士課程に社会人入学された。サイエンスアゴラ2008先日のフォーラムでお会いし,厚かましサイエンスカフェにいがたのゲストをお願いしているところである。


もう1件東大ということで,

の初日に飛び入りゲストとしてお越しくださった山内太地さんは,会社に勤める傍ら大学研究家として幅広く活躍されながら,東京大学大学院教育学研究科の科目等履修生になられた。

それでは本間はどうするかというと,今までもその肩書きは自身では任じていたが今後はよりはっきりと『科学コミュニケーター』としての活動も喧伝していきたいと画策しているところである。3月には大阪・東京からご質問・打合せでの来訪があったし,某科学雑誌からも記事に掲載する分子画像利用について依頼があるなど,Webのお陰もあって仕事はまったく停滞していない。


冒頭に記した伊東先生のサイトのURL変更に限らず,定番的サイトの維持は個々人の責任に委ねられているのは通例で,私自身のサイトもお陰で有力サイトや書籍などあちこちに掲載してもらっている以上,コンテンツ更新を含めてその責任をいつも痛感していると同時に,ネットの“繋ぐ”威力に感謝しているところである。

Chem-Station


ChemPort

新大学入学生もここに列記した例に倣って『新潟県立大学学生』以外の肩書きを一日も早く身につけてほしい。その時にインターネットは本当に大きな助けになることは間違いない。

*1:同検索は『セマンティックウェブ技術』を利用しているとあるが,同技術は別ブログ記事(2009/04/04)に書いたように先日公開された理研サイネスでも謳い文句にしている。

*2:Dnaviについて記した記事(2009/03/13)も参照。